SARP [space A]
2023.10.17 tue - 10.22 sun
奄美の撮影も一段落し、次のフィールドを沖縄とした。Googleマップ、空中写真を見ると、沖縄は多くの島嶼からなることがわかる。一般的に、島は海で閉じられる点から独自の自然・文化が生まれ、育まれやすい。なお、沖縄では「島」は集落を意味するとのことである。私は、多くの島を訪れ、多様な沖縄の植生をみたいと考えた。
振り返ると、琉球弧は地域の植生のフィールドとして、様々な人の佇む風景を見せてくれた。撮影中、農家の人は、突然の訪問者に対し、農作物の栽培方法や経営、自分の半生と農業の関わり。家族等について話をしてくれた。彼らの話を通じ、より多層的に風景を見ることができたと思う。さらに、ごく当たり前のように訪問者にジュースやパンをふるまうことも多々あった。私は、琉球弧は本土とは異なる、ゆっくりした時間の中で、人のつながりを大切にする島人が暮らしていることを感じた。
1961 長野県小諸市生まれ
1985 宮城教育大学教育学部生物専攻卒業
1991- 建設コンサルタントで自然環境調査に従事
2021- 東北、長野、紀伊半島、奄美、沖縄にて写真撮影
<主な個展>
「LANDSNAP そして森に還る」Esplanade Gallary, 名古屋市 奄美市AiAi広場, 奄美市 (2021)
「琉球弧は島人を乗せてどこへ行く」石垣市市民会館, 沖縄県石垣市 未来創造センター, 沖縄県宮古島市 那覇市民ギャラリー, 那覇市 Gallery Niepce, 東京都四谷 (2023)
<写真集>
「琉球弧は島人を乗せてどこへ行く」 (2023)