SARP [space B]
2023.10.10 tue - 10.15 sun
双葉町は2019年3月に一部の避難が解除され、新しい未来へとスタートした。
初め、新しさはそれまでの街に徐々に侵入してきたが、しだいにそれはスピードを増して占有し、それまでの記憶の街の景観を駆逐していく。
裏だったところは表となり、やがてそれらも視界から消え去り、見通しが効く透明な街へと変貌していく。
残されているものは、かつて周辺に存在していた場所の指標となって孤立している。
今や住民のいない町は新しさに占領されている。
この新しさは、長い時間をかけて新しい双葉町として熟成し、これから新しく住み続ける人たちのふるさとになっていくのだろう。
1947 仙台市生まれ
1974 1級建築士
2011 第36回JPS展入選
2015 京都造形芸術大学写真コース卒業
2015 『3がつ11にちをわすれないためにセンター』活動参加
<個展>
「復興大地」ニコンプラザ仙台フォトギャラリー (2015)
「タイル・ルート・トタン」せんだいメディアテーク2017「神々のハマドオリ」SARP (2017)
「マテリアル」SARP (2018)
「数は語る」SARP (2019)
「地上を移動する目・上空からの視線」SARP (2020)
「ここにいた時は子どもだった」SARP (2021)
「ものが語る土地」SARP (2022)
<グループ展>
「浪江のきた道・ゆく道」『星空と路』せんだいメディアテーク (2021)
「ここにいた時は子どもだった」『星空と路』せんだいメディアテーク (2022)
「地図に記された風景」『星空と路』せんだいメディアテーク (2023)
<写真集>
『あの日につづく時間 2011.3.11』 (2015)